ネガティブを理解するなかで、太古の昔のことを外すことはできません。なぜなら、文化は発達しても、私たちの脳は、太古の昔のままだからです。
太古の昔、人が恐れたものを
私たちは、今も、恐れます
それは、大きく分けて、この3つです。
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1.体が傷つく(ケガ、感染症)
2.食べ物がない(飢餓)
3.子孫を残せない
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この危険を、脳は最も怖がります。
関連して、狩猟時代(人類の歴史の95%以上)の死因は次の通りです。
- 感染症
- 飢餓
- 殺人
- 出血
- 出産
新型コロナ感染症が、私たちにとって心からの恐怖だったのは、太古の昔からの記憶です。だから、たくさんの怒りも湧き、それらに関するネガティブな感情が、現在も続いている人が多いのです。
それでは、それぞれ簡単に現在とどうつながっているか、見ていきましょう。
1.体が傷つく(ケガ、感染症)
これはまさに、今も怖いですね。暴力的なこと、血がでることに、私たちはネガティブな感情を持ちます。
また、災害に十分に備えるのも、体が傷つくのを、守りたいからですね。
2.食べ物がない(飢餓)
現代では、何も重要じゃない。食べ物は溢れている。と思うかもしれませんが、実は、この2が、かなり重要です。
現在は、お金で食べ物を買います。
一人で出来きます。
でも、太古の昔、私たちは、食べ物を協力して得て、みんなで分け合っていたのです。
つまり
人間関係=食べ物
だったのです!
人間関係が良いと、食べ物が得られる。
(生きることができる)
人間関係が悪いと、食べ物が得られない
(飢餓で死んでしまう)
だから、私たちは、人間関係で次のようなことに大変不安になるし、恐怖を覚えるようになっているのです。
- 嫌われたくない
- 離れていってほしくない
- 仲間外れにされたくない
この状況になったとき、群れから放り出されて、飢え死にします。だから、人間関係は、恐ろしく重要なことなのです。
人間関係が、すごくネガティブに感じる理由は、ここにあります。
そして最後
3.子孫を残せない
こちらも、人間関係と深く結びついています。
食べ物を得て、子どもに与えることはもちろん、男女の関係、協力する子育てなど。
そのため「孤立」「見捨てられる」ことが、大変不安になります。
「見捨てられる」が恐いのは、現代の子どもも同じです。だから、子どもは親に一生懸命合わせます(見捨てられないようにするため)この、命にかかわる恐怖から生まれた親子間の記憶が、大人になってまで強く影響し、不安になるのです。
あなたがもし、ネガティブな気持ちになっていたら、深い根っこのところで、この、1体、2食べ物、3子孫に関係しています。
でも、それが分かれば大丈夫。
あなた自身がそれに気づき、脳に「大丈夫」と言ってあげることで、脳は「安心」し、そして、あなたも、安心できます。
それでは、またね。