こんにちは。
自分育ての案内人、馬場ゆきです。
今日は、パートナーのこと。
旦那さんのことで、よく相談を受けます。その多くが、「旦那さんの怒り・イライラ」についてです。
男の人は、体もパワーも大きいので、怒っているとものすごく恐怖を感じます。奥さんだけじゃなく、お子さんも怖がってしまいますね。
家族みんな、安心して暮らしたい。そのために知っておくと良いことをまとめました。
これは、旦那さんのこととして読んでも良いし、ご自身のこととして読まれても大丈夫です。
もくじ
旦那さんの怒りのパターン
例えば
・返事の仕方ひとつで怒る
・部屋が散れてるだけで怒る
・献立が気に入らない
・不機嫌そうに黙り込む
・上から威圧的に言ってくる
・すぐ否定する
・仕事から帰ってきて喜んで迎えないと機嫌が悪くなる
など…。
こんな感じ。「そんなことで?」と思えるくらいささやかなことです。一緒に暮らしていて、ビクビクしてしまいますね。
なぜささやかなことで怒るのか
それでは、この怒りについて、深掘りしていきます
なぜ、ささやかなことで怒るのか。
答えは
怒る理由は何でもいい。怒りたいのです。
なぜ怒りたいの?
不安だからです。
不安?何が不安なの!?
人とのつながりが不安なのです。
実は、怒っている人は、周りに対して「怒り」を表現していますが、周りに対しては「怯えている」のです。不安なのです。
このままの自分で良いのか
自信がなくて不安
認められてなくて不安
受け入れてもらえなくて不安
不安で不安で仕方ない。
独りぼっちになってしまうのではないか、見捨てられてしまうのではないか。馬鹿にされるのではないか。価値がないって思われているのではないか。
怒りの真の理由は、ここにあります。
旦那さんが本当に求めていること
それは、
人との、安心したつながりです。
人は、リラックスすると、体も緩み、心も静かです。怒りとは反対です。心は安心しています。
でも、旦那さんは、職場でも、実家でも、友人でも、家族の中でも、緊張状態にあります。
なぜなのか。
旦那さんの過去も眺めてみることが大事
旦那さんは、これまで生きてきた人生の中で、「安心して過ごせる場所」がなかった可能性が高いです。安心して過ごせない。つまり、まわりが敵だった。
本当に攻撃してくる人はいなくても、自分自身で居られないと、無意識に敵にみえてしまうのです。
例えば幼少期
・親の機嫌や、顔色を見ながら過ごしてきた。
・旦那さんの親自身が、「すぐ怒る人」だった。
・甘えられる人がそばにいなかった
・親が仕事で忙しすぎた
・親が病気だった
つまり、子どもの頃、子どもである自分の能力を超えて頑張っていた可能性があります。それは「ありのままの自分では、居場所がなくなる」と感じたからでしょう。そして、その親も、子どもの頃、そうだった。連鎖も考えるべきでしょう。
私も、親の怒りが恐かった記憶があります。連鎖してると気付いたのは、子どもを育てている時、親と同じ言葉で、同じ声のトーンで、子どもを怒っていた時です。
怒る自分が嫌でした。そして、その連鎖を止めたかった。私の学びの始まりは、ここです。親も、私も、がんばりすぎていたのでしょう。
だから、旦那さんも、旦那さんの親も、そして、あなたも、過去からずっと頑張りすぎているのだと思います。
旦那さんの心を穏やかにするために、あなたができること
ここまで読んでくださったあなたは、おそらく、今の状況を心から変えたいと思っている方だと思います。そして、変える力のある人だと思います。
旦那さんの心を穏やかにするためにできること。たくさんありますが、今日は、3つ提案します。
- あなたが笑顔で幸せでいること
- あなたもだんなさんも、これまでよく頑張ったと、ねぎらいの気持ちを持ち続けること
- 旦那さんが怒っても、平然としていること
説明しますね。
1、笑顔でいること
旦那さんは、あなたに「母親」を求めているときがあると思います。甘えていて怒る、気をひきたくて怒る、だだをこねる。まるで子供のように。それを感じても、もちろんあなたは旦那さんのお母さんである必要はありませんが、「笑顔」でいることです。
お母さんとの結びつきは絶対です。お母さんの役割は「心の安全」つまり「笑顔」です。
だから、あなたが、笑顔でいることを大切にしてください。あなた自身が幸せな状態でいることが一番です。あなた自身が自分に優しく、甘やかしてください。旦那さんが仕事に言っているときは申し訳ないくらい贅沢してもいいでしょう。
旦那さんが起こる時は大きな体で怒るので、怖いですが、「小さな男の子が怒っている」くらいに考えて、普通でいたらいいです。その怒りは、あなたを否定しているのではありません。「ぼくを認めて」と言っているだけです。
2、ねぎらいの気持ちをもつ。
自分にも、旦那さんにも、ねぎらいの気持ちを持ってみてください。まずは自分自身に、これまでよく、がんばってきたね。えらいね。そう褒めても良いですよね。
その気持ちを自分に向けたら、自然と、旦那さんにもいたわりの心が生まれます。今の旦那さんにも、過去の旦那さんにも。ねぎらいの気持ちが生まれたらすごいです。
生まれなかったら、自分自身へのねぎらいが足りません。もっともっと自分に優しくしてください。
一緒に「ねぎらいの会」として、外食に行ったり、温泉に行ったり、ドライブに行ったり、ねぎらうだけを目的として、一緒に何かするのもおすすめです。
3、旦那さんが怒っても、平然としていること
これは、また別のところでも詳しく書きたいと思います。
「怒り方は癖になります」
もし旦那さんが怒ったときに、あなたが、旦那さんの意のままに動いたら、それは旦那さんにとっては嬉しいことです。そして認められたという「快感」を味わいます。成功体験としてもインプットされます。
だから、同じ怒りのパターンを、繰り返す可能性があるのです。
・ドアを大きく締める
・大きな声を出す
・暴力的な態度をみせる
これで成功したら、次も繰り返すようになってしまいます。それを増大させないために、できるだけ反応せず、さっと離れると良いでしょう。
これは私の経験ですが、私が夫に怒っていた時、夫はよく、家からそっと居なくなっていました。その時、私は、心底寂しかったです。いやでした。ただただかまってほしかった自分に気付きました。
だから、旦那さんが怒ったときの、あなたの心の居場所を決めておくのもいいでしょう。
・旦那さんは、かまって欲しい。
・不安なだけ
・聞いてほしいだけ
・分かってほしいだけ
・認めて欲しいだけ
・周りは敵だと勘違いしているだけ
その気持ちを心の中で持っていると、恐れずに済みます。
そして、あまりに暴力的な言葉が出てきたら、「その言い方はやめてほしい」「それをすると私が傷つく」ということを静かに伝えるのも、自分を守るうえで、大切です。
夫婦である意味が、学びとして自分の中に見えたら、それがあなた自身の大きな価値、財産につながります。
自分をねぎらいつつ、やっていきましょう。
それでは、また書きますね!
感想質問などは、ラジオのレターで受け付けています。
この記事が参考になった方におすすめの本
「不安をしずめる心理学」加藤諦三さん