それは
「過程」です。
完璧主義の人は、結果を大切に見てしまいます。
「できた」
「できなかった」
「成功した」
「失敗した」
結果だけで、すべてを0か100に判断してしまう、考え方の習慣を持っています。
一生懸命結果を出さなくてはと思もうあまり、過程を振り返る余裕がないのです。
工夫した過程
途中で気付いた学び
嬉しい出逢い...
結果を見てしまうので、これらの大切なことを、振り変える余裕がないのです。これが、完璧主義の人が、苦しい感情になってしまう原因です。
最近の私の娘の話
私の娘は、「硬筆」「書道」「水泳」を習い事としてやっていました。
昨年夏に、「硬筆」をやめて
今年初めに、「書道」をやめました。
硬筆は3年間、書道は2年間でした。この期間が長いか、短いかは分かりません。
私は、子どもの習い事、継続の強要をする親をたくさん見てきました。なぜ、子どもの習い事を親がコントロールするのか。やめさせないのか。
理由は1つ。
完璧主義の方は「やめる」ことをネガティブなこととして思っているからです。
「やめる」=「ネガティブ」
「やめる」=「挫折」
だからです。
完璧主義の人は、「やめる」ことに罪悪感を感じています。それは、結果重視だからです。この考え方で過ごしていると、命ある限り、それを続けなくてはいけなくなります。これは苦しすぎます。
でも娘は、
「やめる」前に、たくさんの良いことがありました。
それが、過程です。
毎週通い続けた
字が綺麗になった
クラスの友だちに字を褒められた
3年間で賞状もたくさんもらった
良い先生との出逢いがあった
教室の猫ちゃんとの時間も幸せだった
親も先生との会話が楽しかった
お野菜もたくさんいただいた。
七然窯の器も購入してくださった
他の小学校の知り合いもできた
止めることも自分で決めた
もっともっとあります。
「初めて」から「やめる」までに娘が得たものは大きいです。それは、学校でも、家でも得ることが出来ない、大切な出逢いと、経験です。(私も受け取らせてもらいました)
「もっと続けたら?」
「せっかくここまでやったのに」
そんな言葉が親から出たら、子どもは、自分が成し遂げてきた過程に注目することが出来ず、「やめる自分が悪い」という認識を持ってしまいます。
そして、この思考が子どもを完璧主義の沼に導いてしまうのです。
「結果がすべて。」
とても怖い言葉だと思います。
あなたはどうでしょうか。
気付かずに、自分のことを、結果だけで判断していないでしょうか。それまでの学び、気付き、得たものを、すっかり忘れて、結果だけで自分に◎×をつけていたら、自分がつらくなりますね。
世界で1位になるまで、自分にOKを出せない。
辛すぎます。
だからこそ、
結果よりも、過程を大切に見つめる。
見つめることができたら
考え方も言葉も変わってきます。
いまいち料理の味付けが上手くいかなくても
あなたが、家族のために料理をした時間は
とても愛おしい時間
ダイエットに成功しなくても
たくさんの本や情報から、知識を得続けていて
ダイエットの体験や、体の気づき、気持ち
たくさん得ています。
仕事をやめるときも
その仕事の「経験」「知識」を得ています
無駄になることなど
ひとつもないです。
満足したり、安心したり、嬉しかったりするのではないでしょうか。
それは、自分が得てきたものです。
大切なものを見落とさず、大事に見つけていきたいですね。
結果より、過程。
自分を幸せにする、考え方です。
それでは、またね。